ゴボウ

たべもの
ゴボウ

きんぴら、サラダなど、常備菜に活躍するゴボウ。今回はゴボウについてお届けします。

ゴボウとは

ゴボウ

野菜の中でも群を抜いて食物繊維が豊富なゴボウ。
キク科の植物で、身体を温める根菜類の代表格でもあります。
中国では主に漢方薬として用いられ、根を食用するのは日本と韓国だけのようです。

ゴボウの効用

江戸時代に食養生法についてかかれた「和歌食物本草」では、ゴボウが腎臓を強化し、精力増強に役立つと紹介されています。
ゴボウの主な成分は炭水化物で、その大部分が食物繊維です。
食物繊維には、大腸で水分を吸収して便の量を増やし、便秘を改善してくれる働きがあります。その時に身体にとって有害なものを排出し、腸内の悪玉菌を防いだりします

ゴボウの有効成分

水溶性食物繊維(イヌリンなど)
・腎機能高める
・利尿作用促す
・血糖値の上昇を穏やかにする
・余分なコレステロールに吸収し、体外に排出する
・糖尿病、高脂血症、動脈硬化などの病気予防、改善が期待できる

不要性食物繊維( リグニン、セルロースなど)
・腸内の有害物質を排出する
・ガンの発生を抑制する

アルギニン:滋養強壮

亜鉛:成長や傷の修復

ペルオキシターゼ:活性酸素の毒性を消す

セレン:抗酸化作用

ポリフェノール:肉や魚の臭みを消す

旬・選び方・保存方法等

晩秋~冬(11月~2月頃)  香りを楽しむ新ゴボウは5月頃

選び方

・できれば泥つきのもの
・まっすぐひげ根が少ないもの
・表面がでこぼこしていないもの

保存方法

ゴボウはそのままでは乾燥しやすいので、泥つきのまま新聞紙に包んで冷暗所において下さい。洗ってあるものは冷蔵庫で保存し、はやめに調理しましょう。

調理のポイント

ゴボウの有効成分は皮と身の間にあるので、水でよく泥をおとし、たわしや包丁の背でこする程度にしましょう。灰汁(あく)の強い野菜ですが、灰汁に含まれるポリフェノールには魚や肉の臭みを消す作用があるので、水などにさらしすぎないようにしましょう。有効成分のリグニンは切り口から多くでるため、切り口の表面積が広くなるささがきがおすすめです。

ゴボウ豆知識

牛蒡子(ごぼうし)とは
ゴボウの種子で古くから、解熱、解毒、消炎、利尿作用がある漢方薬として、風邪薬や皮膚病の薬に使用されてきました。
また、乳腺炎にも効果があると言われており、日本でも産後のお母さんが煎じて飲むこともあるようです。便秘解消のためには、毎日少しずつでも食物繊維をとることが大切です。