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4.酸素、カルシウム、微生物、酵素の重要性

 酸 素

  • 人は他の動物と異なり、進化の過程で文明を築くことができたのは、「火」を使いこなすことができたからである。燃焼を研究して酸素の役割を発見して「オキシジェン」と名づけたのは、18世紀のフランスの化学者、ラボアジエであった。ここに酸素についての研究がスタートしたといえるであろう。
  • 生態系内の生物が、生きてゆくために必要な成分を産生してゆく代謝において、絶対に必要なものが酸素である。まさに、生命を支える中心物質といえる。同様にヒトの身体の各細胞においても、常に酸素が供給される必要がある。
  • 地球上では、圧倒的に酸素をエネルギー産生に利用する「好気性」生物が多い。酸素を利用した方が格段に大きいエネルギーを起こすことができる。進化の過程で獲得できたすばらしい方法といえる。
  • 我々にとって、酸素はあって当たり前の存在であり、その姿が目に見えるわけではない。しかも、普段は無意識に取り込んでいて、全く費用がかからないので、その重要性を知りながらも気づくことがたいへん難しい。
  • 参考までに、空気中の成分は窒素(78.1w%)、酸素(20.9w%)、アルゴン(1.286w%)、二酸化炭素(0.04w%)および水などである。窒素と酸素の割合はだいたい4:1である。
  • 健康面で酸素といえば、よく活性酸素が健康を損なう原因として挙げられるが、正しくは、余った活性酸素を処理できなったという事実に原因があると捉えたほうが良いと考える。
  • 活性酸素はその名の通り、化学反応に積極的に働く活性をもつ酸素の中間体といえるが、そうした性質のため実際には体内の様々な化学反応(代謝)や殺菌に必要なものなのである。
  • 代謝の過程で余った活性酸素が生じた場合、これを無毒化する酵素が体内には備わっている。しかし、何らかの原因でその酵素がうまく働かなくなれば、余った活性酸素は組織を傷つけてしまうのではないかと考えられる。
  • 原因を活性酸素に求めず、さらに一歩進んで、なぜ活性酸素が余ってしまうのか、その原因を考察する姿勢が必要であろう。
  • 後に詳述するが、身体、特に脳が消費する酸素の量は増加傾向にあり、普段の呼吸では間に合わなくなってきている。その解決のためには、後述する臍下丹田呼吸法が最良の効果を発揮できる。
  • 健康の維持、増進の重要な方法として、ティーエフケイ式の中で臍下丹田呼吸法を勧める所以である。
 カルシウム
  • カルシウムの働きというと骨や歯の形成、精神の鎮静、筋肉の運動などが、まず思い浮かべられるが、最近は細胞間の情報のやり取り、代謝の触媒として重要な働きを担っていることが知られている。おそらくは、生命現象において極めて重要な役割を果たしている。
  • カルシウムは、筋収縮に対する働きに始まり、分泌、代謝、発生、免疫、脳機能など多様な働きのスイッチとして情報伝達を行なう、重要な役割を担っていることがわかってきた。
  • 筋肉だけではなく、卵子、リンパ球、肝細胞、膵細胞、唾液腺、乳腺、脳のグリア細胞などに、カルシウムは細胞の働きに情報伝達のメッセンジャーとして働く。
  • たとえば、精子が鞭毛を振りながら卵子に近づけるのも、カルシウムが鞭毛の細胞の伸び縮みに働くからである。さらに受精の瞬間、精子は卵子にカルシウムを送り込んで分裂の合図をして、受精卵は分裂が始まる。
  • 近年まで情報伝達をしないと考えられていた脳のグリア細胞も、細胞内のカルシウム濃度の増減によって神経伝達物質が分泌されるなどの働きがわかってきている。
  • カルシウムのこのような側面を考えた場合、仮説と同様に脳細胞ではカルシウムは脳細胞の活性化のために重要な働きを演じていると考えられる。

 微生物

  • 生態系における「食物連鎖」という「循環の輪」を作り上げる上で不可欠の存在である。動植物の遺体のように、大型有機物を分解して「食物連鎖」の輪に乗せることができるのは微生物だけである。
  • この微生物の分解作用が、自然生態系における自浄作用となる。土壌においては団粒構造を作って酸素を確保している。水においては、学説には無いが、おそらくは微生物的電気分解によって酸素を産生できる。
  • この微生物が存在しないところに環境汚染は起こる。微生物が生息できない 環境とは、先述の通り酸素が無い環境である。除草剤や農薬を過剰に散布した土壌や、分解し切れないほどの多量の有機性廃棄物が流入した水圏環境(富栄養化現象)が代表例である。逆に言えば、そこに環境浄化の鍵がある。→酸素とカルシウム
  • 微生物は目に見えない世界の生活者だけに、その働きについての研究は後手に回っていたが、最近はヒトの腸内細菌についても消化や免疫に寄与しているなどの事実がようやく発表され始めている。
  • 微生物の働きを理解して、それを最大限に生かして応用することが、3つの浄化への近道である。

 酵 素
  • 日本国内の栄養学的な見地では、酵素の働きがあまり重要視されていないと思われる。牛乳の熱処理で「タンパク質は変性しても栄養価は失われないから問題はない」とするあたりに、その姿勢が伺われる。
  • しかし、酵素は体内の生命現象である代謝を活性化されるのに必要不可欠の存在であり、熱変性して失活してしまっては、まったく意味が無いということを一般知識として普及させる必要があると思われる。
  • 酵素についての、ある説明を引用すると「生体内では多種多様な成分の間で絶えず化学反応が起こっている。この反応が円滑且つ速やかに進ませるのが酵素の働きである。したがって、酵素なしに生命はありえないといえる」。
  • 酵素は主としてタンパク質であるが、しばしば亜鉛、銅、コバルトなどの重金属を含む。重金属というと身体に悪い、役に立たないと思いがちであるが、この点において、健康のためには必要であると認識を改める必要があるのではないか(不要なものは無い)。
     

2.土の浄化
 団粒構造
  • 土が小さな団子状になっている団粒構造という状態が最も良い条件。この団粒構造は、土壌生態系の微生物や原生動物・小動物が連鎖して作り出すことができる。このような土では、保水性、保温性、保肥性、透水性など大動物の食物連鎖を作り出す環境が整っている。この状態を地力増進土壌という。
  • 団粒構造となるためには微生物の働きが必ず必要である。その中では、食物連鎖において生成する栄養分が豊富であり、しかも、ポーラス状になっているので作物は根を深く張ることができ、栄養・水・酸素の吸収効率が良くなるので、健康に成長することができる。したがって、農薬を必要としなくなる。

土壌生態系の破壊

  • 特に除草剤の使用は土壌生態系を破壊するので重大な問題である。
  • たとえば、水田では灌水するので、張った水の中に必ず多数の生物が発生して食物連鎖を作り上げる。
  • 除草剤や農薬を使うとこれら生物までも死に絶え、水面下の土は団粒構造にはなり得ないので、酸素や養分を保持できなくなる。
  • 食物連鎖を作り上げる小動物が生きられなくなる、酸欠状態による悪影響は深刻である。

環境保全型農業の実際

  • 再資源化した有機物を農業に応用するとき、除草剤使用の悪影響などいくつかの問題点を感じた。
  • そこで、20世紀の農業は環境保全型に変えなくてはいけないと考え、除草剤や農薬を使わずに、土壌微生物を使って水稲の収穫を上げたり、夏場のホウレン草の収穫を倍増させたり、その他ほとんどの作物の生育試験を約7,000箇所に渡って行なった。
  • 環境保全型農業について稲の栽培の具体例。気候の変化にまったく対応していないことも問題。昔と現在の大気の成分や温度は違ってきているので、本来はそれに対応して田植えの時期を変えるべき。
  • しかし、全国的に習慣的、伝統的な田植えの時期を金科玉条のごとく守って、自然を全く無視しているのが現状。このために収量が下がり、ひ弱な作物ができる。
  • まず、気候の変化を考慮して通常よりも1カ月早く田植えをした。温暖化している現在の気候を考えると、適切であると確信していたが、誰からも非常識あるいは素人と言われた。
  • 実際には、気温よりも灌水した水の温度のほうがずっと高く、さらに水底の土(20〜30mm下)の温度が16度くらいになると、その中の生物は活発に動き始め、稲の根はどんどん生長した。気温が13度くらいでは葉や茎はほとんど生長せず、周りの人には失敗したように見られた。
  • しかし、1ヵ月後に皆さんが田植えをする頃には、張った根がどんどん土中の栄養分を吸収して、気温が16度くらいに上昇すると葉や茎が一気に生長した。このときの稲の成長スピードはとても速く、その結果除草剤が要らなくなる。
  • 雑草は稲の成長スピードの速さに追いつくことができない上に、稲の葉が物理的に太陽光をさえぎり、雑草は光合成ができなくなって育たなくなる。
  • 除草剤を使わなければ、水田の水の中に、まずプランクトン、それを食べるホウネンエビなどのいろんな生物が発生して食物連鎖が始まる。この食物連鎖でその死骸が養分としての窒素量を増やす。
  • 水田ではホウネンエビの働きは重要で、移動するときに「葉状脚」という部分で泥を跳ね上げて絶えず土を耕し、光を遮る。さらに、その死骸は稲の養分になる。ちなみにホウネンエビは漢字で「豊年蝦」と書き、昔から豊作の吉兆とされていた。
  • マメ科の植物を植えてやると窒素肥料はほとんど必要なくなる。窒素固定といって、マメ科の植物は空中の窒素からの合成や根と共生する根粒細菌のはたらきによって窒素を取り込み、土を通してそれを稲に供給できる。
  • たとえば、畦に大豆を植えても良いですし、あるいは稲刈りの2週間前にレンゲソウの種をまき、すき込みやくらがえしなどをして放置しておくとレンゲソウが育ち、その根に多くの根粒細菌が発生する。その結果、窒素が豊富な土壌ができる。
  • この場合、放線菌を主体とした微生物と生理活性物質も施肥した。また、カルシウムを効果的に施用すると良好な結果が得られる。




    

6.具体的な方法

臍下丹田呼吸法

  • 日本古来より伝承されている呼吸法である。私どもが勧めている方法は、僧職についている方の示唆と赤ちゃんの呼吸法を観察して、自ら追体験して整備したものである。
  • 僧職の方々の禅はただ座ればよいというものではなく、臍下丹田呼吸法を行なうことが必須である。また、赤ちゃんは生まれながらの臍下丹田呼吸法の実践者であることが、観察してみるとよくわかる。
  • 効能は種々あるが、健康の維持増進の観点から次の3点を強調している。

    @必要量の酸素吸収
A内臓の鍛錬強化
B腸内細菌のバランス調整

  • この呼吸法の特徴の一つに、下腹部をへこませる呼気(吐く息)から始まり、それをできるだけ長く続けることにある。これにより肺を空にして、次の吸気で多量の空気を無理なく取り込める。
  • ここで、気をつけてもらいたいのが、酸素不足を感じて高濃度の酸素を含む空気(たとえば市販の携帯用酸素ボンベ)を吸う方が散見されるが、私見では、これは継続使用するとガス交換機能の衰えを招く危険があるので、急性酸素欠乏症など緊急事態を除いて常用するのは避けた方が良いと思う。
  • 空気中の酸素の割合は約2割である。この濃度バランスがあるからこそ、肺は正しく酸素を吸収できる。この割合より高濃度の酸素を吸収することはガス交換機能を甘やかして機能を衰えさせるように思われる。
  • 下腹部の膨縮と横隔膜の上下動によって、間に挟まれる内臓群が適度に運動する上、血液循環が円滑になる。これにより内臓組織が鍛えられてその働きを強化、向上できる。
  • 腸内細菌のバランスも健康のために良い状態に調整できる。約3ヵ月後に便を観察するとその状況を把握できる。内臓のうち、消化器系内臓が鍛えられることによる影響は大である。
  • 血液が全く新しいものに入れ替わる3〜4カ月継続すれば、その効果を体感できる。ただし、毎日継続することが必須である。1日怠るとせっかく鍛えた分が再度衰えてしまい、それを取り返すには2日はかかる。
  • 「浄化」に成功した後にも、第2の脳といわれる太陽神経叢を鍛えるなど、奥が深い呼吸法なので、ティーエフケイ式をきっかけに、各自情報を集めて更なる実践と心身の向上を楽しんでいただければ、結果は自ずと付いてくる。
 基本3食
  • まず、カルシウムの摂取に主眼をおけば、低温殺菌牛乳と煮干のコンビネーションが重要である。低温殺菌牛乳ではカゼイン、煮干ではカルシウムの摂取を目的とする。
  • 低温殺菌牛乳では、カルシウムもさることながら、注目されるべきはカゼインである。カゼインは消化されるとカルシウムの吸収促進に働く。また、ラクトフェリンなど体内で酵素として働く機能性タンパク質も有用。
  • ただし、タンパク質は熱変性をする弱点があるので、低温殺菌牛乳(65℃、30分加熱)である必要がある。高温で殺菌された牛乳の場合、カゼインは十分消化を受けずに消化器内をすり抜けてしまいアレルゲンとなること、酵素としてのタンパク質はその触媒能力を失うことなどが知られている。
  • 煮干はカルシウム摂取の中核である。単純計算で牛乳の約20倍のカルシウムを含む。約45gで牛乳1リットル分のカルシウムを含んでいるので摂取効率が良い。加えて、カルシウム以外の亜鉛などのミネラル類を豊富に含む。
  • もう一つの基本食である抹茶は、ベータ・カロチンの摂取が目的である。ベータ・カロチンは過剰に生じた活性酸素を除去する抗酸化作用があるほか、リンパ球増殖促進などの免疫機能向上にも働いている。体内で、必要に応じてビタミンAとして働くことでも知られている。
  • 抹茶は高級嗜好品に分類されて一般になじみが薄いが、ベータ・カロチン、ビタミン、ミネラルなどの給源としては優秀である。また、茶葉を食するので食物繊維を摂取できることも特長である。
                        

       ラジオ関西             
              
 5月中旬、ラジオ関西において、弊社の戸田会長と谷 五郎氏との対談が行なわれました。谷氏は弊社の理念である「土・水・ヒトの浄化」に非常に興味を持たれ、予定を大きく上回る約4時間半にも及ぶ対談となりました。その模様が45分間に凝縮され、放送されました。

                                 【左:弊社戸田会長  右:谷五郎氏】

  谷 五郎氏
   約13年前から、ラジオ関西(AM558)、朝の声として活躍。
   現在『谷五郎のOH!ハッピーモージング』  
     月曜〜木曜放送(AM7:30〜AM11:00)
     3時間生放送の情報ワイド番組にレギュラー出演中。
 


〜対談内容〜 土・水・ヒトの浄化  
 1.土・水の仕組みを考えればヒトの浄化も同じである
 2.土の浄化
 3.水の浄化
 4.酸素、カルシウム、微生物、酵素の重要性
 5.ヒトの浄化について(各論)
 6.具体的な方法
1.土、水の仕組みを考えればヒトの浄化も同じである
 自然生態系
  • 自然生態系においては、細かいところはともかく、根本となる法則・真理は共通しているはずである。
  • 土や水の環境汚染においては、食物連鎖の輪が切れているが故に、分解されるべきも のが分解されないまま循環が滞ってしまっている、いわば輪が切れた状態にある。浄化のためには切れた輪を元通りにする必要がある。
  • そのために必要なものが酸素とカルシウムであることを、土と水の浄化の経験から確信した。良い土は必ず通気性の良い団粒構造であるし、澄んだ水は溶存酸素が豊富である。そうした環境には、食物連鎖が成り立っていて物質は滞りなく循環できているので汚染は発生しない。
  • ヒトにおいても、病気に掛かった状態とは環境汚染とほぼ同様であるのではないか。そして、その解決のためには、土や水の浄化と同様に酸素とカルシウムに鍵があると直感した。 

 酸 素

  • 酸素は、生物の体内でエネルギーを産生するために必要不可欠な、最重要物質といってよい。生きてゆく上で、酸素とそれを獲得するための呼吸は非常に大切なのだが、目に見えず且つあって当たり前の存在であるためか、その重要性に気づいている方は、あまり多くないと思われる。

  • 土と水の汚染の最大の原因は酸欠である。これを解決したから土と水の浄化の成功につながった。ヒトの場合、過去の事例には生真面目で几帳面な人や若い頃に激しい運動をしてきた人が非常に多いことに着目した。

  • なぜならば、これらは脳細胞の活動に多大な負荷がかかっていること、すなわち、脳細胞が酸素を激しく消費して、酸欠状態に陥っていることを意味する。
  • この事実から、直感的にヒトの病気は環境汚染と同様に、酸欠状態の改善が回復につながると直感した。
  • 脳は体内の全ての機能に働きかけて種々の指令を出すと同時に情報を受け取って対応していると同時に、対外からの多種の情報を処理している。このことから、脳の情報処理能力は素早くて緻密で且つ高度であることが伺える。
  • 脳を中心とした情報網を生態系の循環の輪にたとえれば、ヒトの病気とは酸欠状態から脳細胞の処理能力低下を引き起こし、情報ネットワークが途切れてしまった状態にあるのではないか。
  • それならば、病気からの回復手段として必要なときに必要な量の酸素摂取が有効であることが、推察される。

 カルシウム

  • 土と水の浄化を通じて、カルシウムが生命活動において何らかの特別な役割を果たしていると直感した。
  • 土ではミネラル成分として石灰をはじめとして、乾燥粉砕した貝殻、卵殻などを施用した。江戸時代にはイワシやニシン(鯡)を干し上げたものが、ミネラル・窒素源の肥料として使われ、「田作り」の語源になったほどである。これは、ミネラルや窒素を栄養として補充し、pHを調整することによって、それぞれ特定の微生物の活動をカルシウムで活性化していたと考えられる。
  • 水の場合も同様であり、ヘドロの分解においては、ヘドロを生理活性物質に転換して栄養素として利用し、カルシウムとしては消石灰を供給することで大きな効果があった。したがって、ヒトの浄化にもカルシウム供給は細胞活動の活性化に大きな意味があると確信した。
  • ちなみに、水の浄化において、カルシウムはヘドロの分解の過程で生成する硫化水素と反応して硫酸カルシウムとなり無毒化する働きも担う。
  • 栄養学においてカルシウムといえば、骨や歯を作るというイメージが定着しているが、生命現象に重要な役割を果たしていることを、もっと声を大にして強調するべきではないか。
  • カルシウムから出される合図は、分泌、代謝、発生、免疫、脳機能など多種多彩な重要な働きのスイッチとなる。たとえば、精子と卵子の受精の際、精子から出されるカルシウムの係わりによって受精卵の分裂が始まることを、どれだけの人が知っているだろうか。
  • 脳研究における最近の情報によると、脳細胞の一種であるグリア細胞では、それらに含まれるカルシウム濃度の増減が情報となって、各々のグリア細胞間の神経伝達信号として働くという重要な役割を果たしているとのことである。
                                                         
    

3.水の浄化

水質汚染の原因

  • 当時の多くの専門家は、水の浄化に微生物を使うことに抵抗を持っていた。実際には、微生物が存在しているから生態系内の生物は連鎖しながら生命活動が維持できるのだが、専門家も水と微生物との係わりについては、ほとんど認知していなかった。
  • 汚染の原因について説明しますと、水底部にあるヘドロの場合、問題となる有機物の流入に伴い、これを分解しようとする細菌数も増えてくる。すると酸素の消費量が多くなるので、水中の溶存酸素は次第に減少し好気性細菌は活動できなくなってくる。
  • この酸素欠乏が水質汚染の最大の原因。土と同様に、酸欠状態では食物連鎖を作り上げる原生動物などが生きられない。自然浄化が働くためには食物連鎖が不可欠。さらに、ヘドロの中の有機物の種類にもよるが、嫌気性細菌による分解で、硫化水素、アンモニア、メタン、炭酸ガスなどが発生する。

食物連鎖の再構築

  • 河川や湖沼において、水がきれいなところでは食物連鎖が確立している。ところが農業で使う殺虫剤、殺菌剤、除草剤などが、分解されずに川に流れ込むことで食物連鎖は断ち切られ、浄化が行なわれずに汚染される。河口部流域の海の沿岸も当然汚染されることになる。
  • 土の浄化の経験から、汚染を浄化するためには、酸素を供給して食物連鎖を発生させればよいと考えた。問題はいかにして酸素を供給するかということ。 考え抜いた末に、ある種の微生物は水を水素と酸素とに分解できるのではないかと思いついた。
  • いわば微生物的電気分解といえるが、これは科学の定説にはない。専門家の誰しもがそんなことはあり得ないと批判したが、研究所でヘドロ減量実験を繰り返して確証を得て、それを実地に応用して成功した。それが三重県的矢湾の水質浄化試験である。
  • 酸素の自然発生によって好気性細菌が発生すると、更に植物プランクトン→動物プランクトン→微小生物等が発生する。ヘドロが分解して生理活性物質となったものを彼らが餌として捕食する結果として、減量してゆくのである。
  • また、土の浄化の経験から、分解されたヘドロの表層部に石灰を投入してカルシウムイオン濃度を高めたことで、微生物を活性化したことも大きな要因である。さらには小動物たちの食物連鎖ができ上がり、自浄システムが確立した。



    

5.ヒトの浄化について(各論)

 病気の真の原因

  • 土、水、ヒトは細かいところは違えども、自然生態系の一部であり、根本的な原則に差異は無いはずである。「大部分の病気の原因は脳細胞の酸素欠乏による処理能力低下」という仮説を立てたのも、土と水の浄化経験に由来する。
  • 病気の治療に当たっては、つい疾患部の現象だけに注目してしまい、それを何とか改善しようとしているが、結局のところ根本的な原因を捉え切れていないので、いわゆる対症療法となっているのが現状である。
  • 代謝機能や免疫力、自然治癒力は確かに身体の各部で働いている。しかし、それを統括してコントロールしているのはどこか? 脳以外にありえない。その脳が何らかの原因で処理能力が低下してしまったらどうなるか? 当然のごとく病気を発症してしまうのではないか。
  • 一つの原因から、枝葉のように発生する多用な病気に個別に対処していたのでは、根本的な解決にはならない。目に見える現象にとらわれず、真の原因を見極め元から解決することで、一見何のつながりも無い多様な疾患に対処できるのである。
  • さて、その最大原因とは、繰り返し述べてきているように「脳の酸素欠乏による処理能力低下」であると考える。過去の経験から、病気にかかる大部分の方々は生真面目あるいは几帳面な性格、もしくは若いときに激しい運動を経験している。いずれも脳内の酸素欠乏を引き起こしやすい。

脳細胞の処理能力低下

  • 脳は他の細胞に比べて酸欠状態に極めて弱い。脳細胞は非常に活発に活動(活動といっても動き回るわけではなく、電気を出したり情報を伝えるための物質を放出したりしている)しており、そのエネルギー源として大量の酸素を消費しているのに加え、細胞内にエネルギーの備蓄がほとんどないからだ。
  • 一定時間血流がとだえるとたちまち酸素欠乏になって神経細胞が死んでしまう。血液からの酸素とブドウ糖の供給を断たれると、わずか5分程度の時間でエネルギーが枯渇して死んでしまうともいわれる。
  • このように、人体の中で最も酸素を消費しているのは脳で、酸素欠乏に弱いのも脳である。酸欠状態が程度は小さくとも恒常的に継続すれば、次第に脳細胞の処理能力が低下してゆく。
  • 加えて、現代社会における脳に対する情報量は、一昔前に比べて格段に増加している。単純に、江戸時代と現代の環境の違いを思い浮かべてみると、脳に対する情報量の差は歴然である。脳細胞が多量の情報を処理することは、取りも直さず多量の酸素を消費することを意味する。
  • さらに、都市化された環境下では、窒素酸化物などの大気汚染物質や食事を通して摂取される合成化学物質などの、身体に対する化学物質ストレスも無視できない。これも多量の酸素を消費して対処しているのである。こうして、現代人は慢性的な酸欠状態に陥っているともいえる。
  • 普段無意識に行なっている呼吸は浅く、慢性酸欠状態を補えるほどの酸素を獲得できていないのではないかと思われる。脳の酸欠状態に拍車がかかっているのが現状ではないだろうか。
  • その煽りを受けて、代謝機能や免疫力、自然治癒力をコントロールする力も低下するのではないだろうか。指揮系統が麻痺すれば、コントロールを受ける側も正常に働くことができなくなると思われる。「正に指揮官をなくした軍隊ほど脆いものはない」といわれる所以だ。

代謝機能や免疫力、自然治癒力の向上のために

  • したがって、代謝機能や免疫力、自然治癒力の向上のためには脳細胞の処理能力を高めればよいことに気づくことができる。そして、そのためには酸素を必要なときに必要な量を摂取することが最良の方法であるとの考えに及ぶ。
  • 酸素に加えて、細胞間の情報伝達や活動の触媒となるカルシウムを十分に補給すれば、脳細胞の処理能力は正常且つ活発となり、代謝機能や免疫力、自然治癒力は向上するはずではないか。
  • そのための具体的な方法であるティーエフケイ式において、臍下丹田呼吸法と基本食3種をまとめて、医療関係者に勧めている。